歴史を勉強していると必ず出てくるのが天皇・上皇。
平成から令和に移る際に、天皇陛下が上皇になられたため、天皇を退いて上皇になることは理解した人が多かったようです。
高校入試で出る天皇・上皇は、10名ですので、覚えていきましょう。
最後にテストもつけていますので、PDFで実施してください。
①ワカタケル大王(おおきみ)
〇日本の王としての地位と朝鮮半島南部の支配権を認めてもらうため、中国の南朝に遣いをった。
別名:倭王の武・雄略天皇と同一視される(異説あり)
<注>埼玉の稲荷山古墳の鉄剣(左図)と、熊本の江田船山古墳から出土した鉄剣にワカタケル大王の銘がある。
→大和朝廷の支配が全国に広がっていたことを示す。
②593年 推古天皇の摂政に聖徳太子が就任
・推古天皇の摂政の「聖徳太子」の業績
① 日本最古の木造建築「法隆寺」の建立
② 家柄にとらわれずに採用するため「冠位十二階」を制定
③ 役人の心構えとして「十七条の憲法」の制定
④ 隋の進んだ文化を採り入れるため小野妹子を乗せ「遣隋使」派遣
③ 645年天智天皇
① 645年 後の天智天皇(中大兄皇子)と中臣鎌足で蘇我入鹿を殺し、
天皇中心への政治改革「大化の改新」を開始。
〇 戸籍の作成
〇 元号の制定「大化」
〇 土地と人民を天皇のものとする「公地公民」の実施
② 664年 白村江の戦い・・滅亡した百済復活のため、朝鮮半島で
唐・新羅連合軍と戦うが、敗戦。
→大宰府付近に水城を、西日本に山城を築き、防衛を強化。
④ 672年 天武天皇
① 672年 天智天皇の弟。壬申の乱で、天智天皇の息子の大海人皇子と戦う。
壬申の乱に勝利し、天武天皇となる。
妻は藤原京を作った持統天皇。
⑤ 743年 聖武天皇
① 743年 度重なる飢饉や、政争のため、仏教の力によって国家を護るため、東大寺に大仏を、国ごとに国分寺・国分尼寺を建立することを宣言。
② 743年 口分田の不足を補うため、新しく開墾した土地の永久私有を認
める「墾田永年私財法」を制定。私有地は後の荘園につながり
公地公民制度の崩壊の契機となる。
⑥ 794年 桓武天皇
① 794年 仏教勢力の干渉を避けるため、「平安京」への遷都を実施。
② 794年 坂上田村麻呂による蝦夷討伐を成功させる。
後に坂上田村麻呂は征夷大将軍に任ぜられる。
⑦ 1086年 白河上皇
① 8歳の息子を天皇にして、自分は上皇に就き、政治の実権を握る。(院政)
② 武士たちを重用したため、武士の力が大きくなる(源氏・平氏の台頭)。
⑧ 1221年 後鳥羽上皇
① 3代将軍源実朝の死後の1221年、鎌倉幕府打倒に向け承久の乱を起こす。
北条政子率いる幕府軍に敗れて、隠岐に流罪となる。
② 新古今和歌集を勅撰した歌人。
⑨ 1334年 後醍醐天皇
① 1333年、新田義貞・楠木正成・足利尊氏らにより、鎌倉幕府を滅亡させる。
② 1334年、天皇中心の政治「建武の新政」を行うが、武士の反発を招く。
③ 1336年、足利尊氏に敗れて吉野に逃れ、南朝を樹立。
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