2022年(R2) 栃木県 英語 大問3
次の英文は,中学生の美樹 (Miki) とフランスからの留学生エマ (Emma) との対話の一部であ
る。これを読んで, 1から7までの問いに答えなさい。
Emma: Miki, I found “Cleaning Time” in my daily schedule. What is it?
Miki: Oh, it is time to clean our school. We have (1) it almost every day.
Emma: Every day? (2) ( ) cleans your school?
Miki: We clean our classrooms, the library, the nurse’s office and other rooms.
Emma: I can’t believe that! In France, cleaning staff clean our school, so students
( A ) do it. I think cleaning school is very hard work for students.
Miki: That may be true, but there are some good points of cleaning school. Oh, we made
a newspaper about it because we have “Cleaning Week” this month. Look at the
newspaper on the wall.
Emma: Ah, the girl who has a broom in the picture is you, Miki. What is the girl with long hair doing?
Miki: She is cleaning the blackboard. The boys( 3 )and that girl is going to take away the trash. We have many things to do, so we clean our school together.
Emma: Now, I am interested in cleaning school. Oh, this is Ms. Sato. What does she say?
Miki: She says that it is( 4 )our school clean every day.
Emma: OK. If you clean it every day, cleaning school may not be so hard work.
Miki: That’s right. Emma, look at the graph on the newspaper. We asked our classmates a question. “What are the good points of cleaning school?” They found some good points.
Fourteen students answer that ( 5 ) after they clean school. Ten students answer that they use the things and places around them more carefully.
Emma: I see. Now I know why you have cleaning time in Japan. Oh, in France, we have one thing we use carefully at school. It is our textbook! In my country, we borrow textbooks from school.
Miki: Oh, do you?
Emma: Yes. At the end of a school year, we ( B ) them to school. Next year our juniors use the textbooks, so we don’t write or draw anything on them.
Miki: You mean, you reuse your textbooks. That’s nice!
Emma: Other people will use them after us. We have to think about those people, so we use our textbooks carefully.
Miki: We do different things in each country, but we have (6) the same idea behind them, don’t we?
Emma: That’s true. Today, we found the differences and *similarities by *reflecting on our own cultures. By the way, I hear you have some school events in Japan. (7) Please tell me about one of them.
〔注〕
*daily schedule=日課表 *cleaning staff=清掃員 *broom=ほうき *take away ~=捨てる
*junior=後輩 *similarity=類似点 *reflect on~=~を振り返る
1 下線部(1)は何を指すか。 英語2語で書きなさい。
2 二人の対話が成り立つよう, 下線部(2)の( )に入る最も適切な英語を書きなさい。
3 本文中の(A)に入る語句として, 最も適切なものはどれか。
アneed to イare able to ウwould like to エI don’t have to
4 上の新聞を参考に、 二人の対話が成り立つよう, 下線部(3), (4), (5)に適切な英語を書きなさい。
5 本文中の(B)に入る語として, 最も適切なものはどれか。
ア return イ receive ウ repeat エreport
6 下線部(6)の指す内容は何か。 具体的に日本語で書きなさい。
7 下線部 (7) について, あなたなら, 本文に書かれていること以外で, どんな学校行事をエマに紹介しますか。 つながりのある5文程度の英語で書きなさい。
大問3解答 1. Cleaning Time 2. Who 3.(エ) 4. (3) (例1) are carrying the desk (例2) are moving the teacher's desk (4) (例l) important to keep (例2) necessary for us to keep (5) (例1) they feel good (例2) they can feel nice 5. ( ア) 6. (例) みんなが使うものを大切に使うべきだということ。 7. (例1) Our school has the chorus contest in September every year. We practice very hard after school to win the contest. On the day of the contest, we sing on the stage, and many people are invited. We look forward to it very much. (例2)We visit an elementary school every month. We teach English to the children.We sing English songs, play games and so on. They enjoy learning English. I feel happy when l see their smiles. <日本語訳> エマ: ミキ、毎日のスケジュールに「Cleaning Time」を見つけたんだけど、 それって何? ミキ:ああ、学校を掃除する時間なの。 私たちには、ほぼ毎日(1)それがあるわ。 エマ:毎日? (2) 誰が あなたの学校を掃除するの? ミキ:私たちが、教室、図書室、保健室、その他の部屋を掃除するのよ。 エマ:信じられない! フランスでは清掃スタッフが学校を掃除するの。だから生徒は掃除するA必要がないの。 学校の掃除は生徒にとって大変な仕事だと思います。 ミキ:そうかもしれないけど、学校を掃除することにいい点もあります。 ああ、今月は「掃除週間」があるので、それについての新聞を作ったわ。 壁の新聞を見てください。 エマ:ああ、写真で箒を持っている女の子はミキ、あなたです。長い髪の女の子は何をしているの? ミキ:彼女は黒板を掃除しています。 男の子は(3)机を運んでいて、あちらの女の子はごみを運びだしています。 するべきことがたくさんあります。だから、一緒に学校を掃除するのです。 エマ: 今、学校を掃除することに興味があるわ。 ああ、こちらは佐藤先生だわ。 彼女は何と言っているの? ミキ:彼女は、(日頃から学校をきれいにしておくことが大切)だと言っています。 エマ:わかりました。 毎日掃除をしていれば、学校の掃除もさほど大変ではないかもしれません。 ミキ:そうですね。 エマ、新聞のグラフを見て。 私たちはクラスメートに質問をしました。 「学校を掃除することのいいところは?」 彼らはいくつかの良い点を見つけました。 14 人の生徒が、学校を掃除した後、( 気分が良い)と答えています。 10人の生徒は身の回りの物や場所をより大切に使うようになったと回答しました。 エマ:なるほど。 なぜあなたたちが日本で掃除の時間を持っているのかが分かりました。ああ、フランスでは、学校で大切に使っているものが 1 つあります。 私たちの教科書です! 私の国では、学校から教科書を借ります。 ミキ:ああ、そうなの?。 エマ:はい。 学年の終わりに、私たちはそれら(教科書)を学校に返します。 来年は後輩たちが教科書を使うので、何も書いたり描いたりしません。 ミキ:つまり、教科書を再利用するということですね。 それはすばらしい! エマ: 私たちの後、他の人がそれらを使うでしょう。 そういう人たちのことを考えないといけないので、教科書を大切に使っています。 ミキ:それぞれの国でやっていることは違いますが、背後には(6)同じ考えがありますよね。 エマ:そうです。 今日、私たちは自分たちの文化を振り返ることで、相違点と類似点を発見しました。 ところで、日本ではいくつか学校行事があると聞きました。 (7) そのうちの 1 つについて教えてください。
2022年(R2) 栃木県 英語 大問4
大問4 次の英文を読んで, 1 2, 3,4の問いに答えなさい。
“Ryu, you are the new leader of the volunteer club,” Ms. Yamada, our club adviser, said to me at the meeting. I was ( A ) to hear that. I said in a loud voice, “I’ll do my best as a leader.” When I looked up, I could see the beautiful sky. I was full of hope.
While I was walking home, I met Hiro, my uncle. He is the leader in his community. He is respected by people living there. He said, “Hi, Ryu. What’s up?” “I became the leader of the club!” I answered. He said, “Great! By the way, I am looking for some volunteers for the Summer Festival.【 】us with the festival?” “Sure!”
The next day, I told the members about the Summer Festival. “Hiro asked us to join the festival as volunteers. He also wants us to make five posters and display them in our school.” Some members said to me, “We will make the posters.” I said, “Thank you, but I think I can do it by myself.” “Really?” “Yes, of course! I must do it by myself because I am the leader.”
One week later at the club meeting, Ms. Yamada asked me, “Ryu, have you finished the posters?” I answered in a small voice, “Not yet. I’ve finished only two.” She said, “Oh, no. Everyone, please help Ryu.” While other members were making the posters, I couldn’t look at their faces. I felt (B).
A few weeks later, the festival was held. The members were enjoying the volunteer activities. But I wasn’t happy because I couldn’t finish making the posters by myself. I thought, “I’m not a good leader.” The fireworks started, but I looked down at the ground.
Then, Hiro came and asked, “Ryu, what happened?” I answered, “As a leader, I was trying to make all the posters by myself, but I couldn’t.” Hiro said, “Listen. Do you think leaders must do everything without any help? I don’t think so. I work together with people living here. We live together, work together, and help each other.” His words gave me energy. “I understand, Hiro. I’ll work with my club members.”
At the next club meeting, I said, “I’m sorry. I believed that leaders must do everything without any help, but that wasn’t true.” Everyone listened to me quietly. “I’ve learned working together is important. I want to work with all of you.” I continued, “Let’s talk about a new activity today. What do you want to do?” One of the members said, “How about planting flowers at the station?” Then, everyone started to talk. “Sounds good!” “Let’s ask local people to get together.” “Working with them will be fun.” Everyone was smiling. When I saw the sky, the sun was shining.
〔注〕 *leader=リーダー *adviser=助言者 *community=地域 *poster=ポスター
*by oneself=ひとりで *firework=花火 *quietly=静かに *plant~=~を植える
1 本文中の(A), (B)に入る竜 (Ryu) の気持ちを表している語の組み合わせとして最も適切なものはどれか。
ア A : interested ― B:excited イ A: bad ― B angry
ウ A: excited ― B: bad エ A:angry ― B: interested
2 本文中の【 】に,適切な英語を3語で書きなさい。
3 下線部に見られる竜の考えの変化と, そのきっかけとなったヒロ (Hiro) の発言とはどのよう
なものか。次の( )内の(① )に25字以内,(②)に20字以内の適切な日本語を書きなさい。 ただし, 句読点も字数に加えるものとする。
竜は、リーダーは (①)と信じていたが, ヒロの「私たちは (②)。」という言葉を聞いて,リーダーとしてのあり方を考え直した。 |
4 本文の内容と一致するものはどれか。 二つ選びなさい。
ア Hiro chose Ryu as the new leader of the volunteer club in the community.
イ Hiro wanted Ryu and his club members to take part in the festival as volunteers.
ウ Ryu asked his members to make the posters, but no one tried to help him.
エ Ryu finished making all the posters before Ms. Yamada told him to make them.
オ After the Summer Festival, Ryu and his club members talked about a new activity.
カ When Ryu grew flowers with local people, every club member was having fun.
大問4 解答 1 ウ 2 (例1) Can you help (例2)Would you help 3 ①(例)助けがなくても、すべてのことをしなければならない ②(例)共に生き、共に働き、お互いに助け合うのだ。 4 イ オ <日本語訳> 「竜、あなたはボランティアクラブの新しいリーダーです。」私たちのクラブの助言者の山田さんがミーティングで私に言いました。 私はそれを聞いて(A 興奮しました )。 大きな声で言いました、「リーダーとして頑張ります」と。見上げると綺麗な空が見え、希望に満たされていました。 家に帰る途中、叔父のヒロに会った。彼は彼の地域のリーダーです。彼はそこに住む人々から尊敬されています。 彼は言いました。「竜、どうしたの?」「クラブのリーダーになりました!」と答えました。「よかった! ところで、夏祭りのボランティアを何人か募集しているんだ。祭りの手伝いをしてくれませんか。」「もちろんです。」翌日、メンバーに夏祭りについて話をしました。「ヒロおじさんは私たちにボランティアとして祭りに参加するように頼みました。彼はまた、私たちに5つのポスターを作って、それらを私たちの学校に掲示してほしいと願っています。」「ポスターは私たちで作ります」と言うメンバーもいました。「ありがとう。でも私が一人でできると思うよ。」「 本当に?」「はい、もちろんです! 私がリーダーなので、一人でやらなければなりません。」 1週間後のクラブの会議で、山田さんが尋ねました。「竜さん、ポスターは完成しましたか?」と。私は小さい声で「まだです。 2つしか終わっていません。」 彼女は言いました「ああ、みんな竜を助けて」と。他のメンバーがポスターを作っている間、私は彼らの顔を見ることができませんでした。私は (B悪い)と感じました。 数週間後、祭りが開催されました。 メンバーはボランティア活動をして楽しんでいました。 でも、自分でポスターを自分で完成させることができなかったので、私は幸せではありませんでした。「私は良いリーダーではない」と思いました。 花火が始まりましたが、私は地面を見下ろしました。 するとヒロさんが来て、「竜さん、どうしたの?」と尋ねました。私は答えました、「リーダーとして、全てのポスターを自分で作ろうと思ったのですが、できませんでした」と答えました。ヒロおじさんは、「聞いてください。リーダーは一つも助けも借りずに全てのことをしなければならないと思いますか? 私はそうは思わないよ。私はここに住む人たちと一緒に仕事をしています。私たちは共に生き、共に働き、お互いに助け合っています。」 彼の言葉は私に力を与えました。「わかりました。ヒロおじさん、クラブのメンバーと一緒に働きます。」 次のクラブ会議で、私は言いました。「すみません。私は、指導者は何の助けも借りずに全てのことをしなければならないと信じていました。でも、そうではありませんでした。」と言いました。 みんな静かに私の話を聞いてくれました。「私は、一緒に働くことが大切だと学びました。皆さんと一緒に働きたいです。」 私は続けて、「今日は新しい活動について話しましょう。何がしたいですか。」と言いました。メンバーの一人が「駅に花を植えてみるのはどうですか?」と言うと、みんなで話し始めました。 「いいですね。地元の人に集まってくれるように頼みましょう。」 「彼らと一緒に仕事をするのは楽しいでしょう。」 みんなが笑っていました。空を見ると、太陽が輝いていた。
2022年(R2) 栃木県 英語 大問5
5 シールド工法(shield method) について書かれた次の英文を読んで, 1,2,3,4の問いに答えなさい。
“London Bridge Is Falling Down” is a famous song about a bridge which fell down many times. This bridge was built over a big river that goes through London. In the 19th century, the river was very useful for *transporting things by *ship. Every day there were many big ships with *sails on the river. Many people gathered along rivers and 【 】cities like London.
There was one problem. When ships went under the bridges, the sails hit the bridges. So, there were only a few bridges over the river. People couldn’t go to the other side of it easily.
〔 ア 〕Then, some people thought of an idea to build a *tunnel under the river. They made the tunnel with the “shield method.” With this method, they could make a stronger tunnel because the tunnel was supported by *pipes called “shield” from the inside. Water didn’t come into the tunnel, so the tunnel didn’t break down easily. 〔 イ 〕
How did people find this way of building the tunnel? They found it from a small *creature’s way of making a *hole in *wood. 〔 ウ 〕At that time, ships were made of wood. The creatures called *Funakuimushi ate the wood of the ships and made some holes. When they eat wood, they put a special *liquid from its body on the wall of the hole. When this liquid becomes hard, the holes become strong. 〔 エ 〕In this way, people found the way to make tunnels strong.
Today, around the world, there are many tunnels under the sea and in the mountains. A small creature gave us the idea to build strong tunnels. We may get a great idea from a small thing if we look at it carefully. By doing so, we can make better things.
〔注〕 *transport= 輸送する *ship=船 *sail=帆 *tunnel=トンネル *pipe=筒
*creature=生き物 *hole=穴 *wood=木材 * Funakuimushi = フナクイムシ
*liquid=液体
1 本文中の【 】に入れるものとして, 最も適切なものはどれか。
ア built イ lived ウ left エ went
2 下線部の理由は何か。 日本語で書きなさい。
3 本文中のアからエ のいずれかに次の1文が入る。最も適切な位置はどれか
People were so happy to have such a strong tunnel. |
4 本文を通して, 筆者が最も伝えたいことはどれか。
ア The song about London Bridge has been famous around the world.
イ It was hard for people in London to get to the other side of the river.
ウA small creature called Funakuimushi likes to eat wood in the ships.
エ An idea from a small creature has improved the tunnels in the world.
大問5解答 1 ア 2 (例)船が橋の下を通る時、帆が橋に当たるから。 3 イ 4 エ <日本語訳> 「ロンドン橋落ちた」は何度も落ちた橋についての有名な歌です。この橋は、ロンドンを流れる大きな川に架けられました。19世紀、川は船で物を運ぶのにとても便利でした。毎日、川には帆を張った大きな船がたくさんありました。 多くの人が川に沿って集まり、ロンドンのような都市を【 建設しました】。 1つの問題がありました。船が橋の下をくぐるとき、帆が橋にぶつかるのです。そのため、川に架かる橋は数本しかありませんでした。 人々は反対側の岸に簡単に行くことができませんでした。 〔 ア 〕それから、ある人々は川の下にトンネルを建設するという考えを思いつきました彼らはは「シールド工法」でトンネルを作りました。この工法ではより強固なトンネルを作ることができました。なぜならトンネルを「シールド」と呼ばれるパイプで内側から支えていたためです。トンネル内に水が入ってきませんでした。だからトンネルは簡単には壊れませんでした。 〔イ 人々はそのような強固なトンネルを持ってとても幸せでした。〕 どのようにして人々はこのトンネルを建設する方法を見つけたのでしょうか? 彼らは、小さな生き物が木に穴を開ける方法からそれを見つけました。 〔 ウ 〕当時、船は木製でした。フナクイムシと呼ばれる生き物は、船の木を食べて穴を開けました。 木を食べると、体から出た特殊な液体を穴の壁につけます。 この液体が固くなると穴が強くなります。 〔 エ 〕このようにして、人々はトンネル強くする方法を見つけました。 今日、世界中には海中や山中にたくさんのトンネルがあります。 小さな生き物が、強固なトンネルを作るアイデアを私たちに与えてくれました。 注意深く見れば、小さなことから素晴らしいアイデアが得られるかもしれません。 そうすることで、私たちはより良いものを作ることができるのです。
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